忙しいアピールするやつの話
一日というのはあっという間だ。
仕事に家事。瞬く間に一日が終わる。
周りをみると友人とディナーやら徹夜でゲーム、その人ごとに様々な時間の使い方がある。
もはや私は一日にやることがいっぱいいっぱいでゲームどころではない。買ったは良いが読んでない本が何冊もある。
一日が48時間になればいいのに。そう考えてみたのだが人間は起きているのに限界がある。睡眠をとれば、それは24時間刻みと何らかわりないのだ。
時間は作るもの。時間がお金で買えるようになればいいのに。それも誰が売るんだよ単位は値段はどうやって。摩訶不思議アドベンチャー。
やりたいことはたくさんあるがそのためには家事か睡眠を疎かにしなければならない。これが等価交換なのか。
サンタさんにもらったモンハンもまだハンターランク1である。
テレビも動画もいっぺんに処理できる脳みそを持ちたい。
ないものねだりしているひまがあるならやるべきことをやれということだ。
忙しい忙しいって言ってる人ほど時間の使い方が下手なだけで余裕がないんだろう。
私も時間と心に余裕を持ちたいものだ。
芸術の森へ行って絵心を学んできたはずの話
札幌芸術の森へ行ってきた。はこまちという名の段ボールに子供たちが自由にクレヨンないし色鉛筆で自由に落書きできるスペースだ。
紫のクレヨンを手にしたゆうだいくん。歩き回って何やら印をつけている。そこには落書きを楽しむ子供はいなかった。まるで、道路工事する際にアスファルトに印を入れている作業員なのだった。
私は特にすることもなくぷらぷらと売店の画材やそこらじゅうの落書きを眺めていた。小学生くらいの子供になるとちゃんと絵になっている。色とりどりであしらわれた女の子や車が散りばめられていた。
こういう場にくるとインドア派でいつもは活躍できないお父さんお母さんが本気を出す。やたらと絵がうまい親御さんがいるのだ。
子供は絶対わからないだろう、はたまた子供に放っとかれて暇すぎた絵師のお遊びなのか。やたらとクオリティーの高いザクがそこにあった。
至るところにアンパンマンやジバニャン、ドラえもんなどの比較的描きやすいイラストがあったので、ここは私も何か描かなければ。そう思い、ピカチュウを描いておいた。ただしムキムキマッチョのボディービルピカチュウだ。
ゆうだいくんの絵は抽象的だった。
車を描いてもらったのだが、車体とタイヤがはずれていたし、車の窓ガラス、ドアが車体の外にあった。
はたからみると丸の羅列。ミステリーサークルにしか見えなかった私は頭が固いのだろうか。
枠にはまったものしかかけないよりは好き勝手自由に描いたらええねん、そう思い混んでおくことにしよう。
一日でクレヨンの半分を使うという恐ろしい消費量に驚いたが、それ以上にゆうだいくんの紙を殴り付けるかのような筆圧に納得した。
うちの画伯はこれから絵に目覚めていくのか、このまま絵心0への道へ突き進むのかそれは誰にもわからないのであった。
まだ私がピチピチの新成人だった頃の話
今週のお題「20歳」
二十歳と言えば成人式ですね。先日成人式を終えた方はおめでとうございました。これから嘘と混沌の社会の波に思いっきり飲まれて人生失敗してください。そこからが、スタートです(たぶん)
成人式に参加するにも、ゆうだいくんは当時6ヶ月でした。皆のようにきらきらに着飾ることもできず、別に会いたい友達もいないし成人式何ていかなくていいやめんどくせえし。
だがしかし私の父はそんな生半可な気持ちでは通れませんでした。
私が18になったとき「これでエロ本のお使いができるな!」と言ってきた父です。これはお酒か、タバコか。はたまた夜の町へ繰り出してこいと言われるのか。私は恐怖でいっぱいでした。これが社会人になるために必要なことなんだ。この父を越えてこそ、立派な?大人に慣れるんだ。これは社会の荒波に揉まれる第一歩なのだと。
ところが「振り袖着れとは言わんけど、成人式ぐらい参加しとけよ。クラスとかあるんだから」
面白くないんだよ!こんな記事にしてもなんの面白味もないこと言わなくていいんだよ!イイハナシダナーは要らないんだよ!そもそも私には
友達がいないんだよ!!!!!!!!!
仕方なくかつて仕事をしていたときに使っていたスーツを引っ張り出し、だっこ紐で参加することに。ゆうだいくんもちっちゃいスーツ来ていきました。
アド変したわけでもないのに連絡の一本もしてくれないかつてのクラスメートたちがそこにいた。
「子供が子供を抱いている…」
口を揃えてこう言うのだ。お前たちはいいよな!いっぱしにヘアメイクさんにセットしてもらってこぎれいなカッコしてな!雪でこけろ!
式自体はヤジを飛ばすおバカさんがいたものの、大した盛り上がりもなく終えました。本当に内容すら覚えてません。なぜなら途中でオムツかえに退出したからです。退出したらさっきヤジを飛ばしていたおバカさんとばったり会いましたが目を合わせませんでした。怖いもん。
そして衝撃的な事実を知ることになる。
私「同窓会とかいつやるんですか」
同級生「大分前にもうやったよ?」
お前らのことはもう忘れよう。私は前だけを見て生きていく。
朝起きれん話
目覚ましが鳴って、パッと起きれた事などあっただろうか。
私は朝が弱い。清々しい朝など感じたこともなければ三文の徳を受けたこともない。起きれたためしがないのだ。
若い頃から寝坊が理由の遅刻が多々あった。高校の先輩をドンキホーテに三時間ほど待たせたこともあった(あのときはすまん)(反省はしてない)
寝るのが早かろうが遅かろうが朝起きることは無理に等しい。なので、朝やらなければならないことは、大抵夜のうちに済ませておくのが日課となっている。
寝起きの悪さは遺伝するのか。
私の父は休みだろうが仕事だろうが毎朝早起きだ。年を取ると起きるようになるとは言われたが私はまだ年を取ってないということでいいのだろうか。
ゆうだいくんにも立派に遺伝して朝が弱い。
朝が弱いのか朝に弱いのかはさておき、本当に本当に起きない。
今朝もあまりに起きないので執事のごとく着替えさせていたらしばらくしてから目が覚めたのか「今日はこの服じゃなかったのに」とぼやかれる。殴りたい。
じゃあ自分でやってくれという話だが私も同じだからわかるのだ。
早起きは、無理だ。
朝起きてカーテンをあけて朝日を浴びる。朝食を食べる。夜早く寝る。すべてやっているが何故だかうまくいかない。そんな無駄なことをするぐらいなら寝ていたい。
ゆうだいくんも同じだ。本当に寝起きが悪い。起こしても起こしても再び寝ようとする。目を閉じたまま着替えをする。
一日が昼から始まればいいのに。何度もそう思ったがそれはそれでその生活に順応して今度は昼が弱いという状態になるに違いない。
私たちの朝との戦いはこれからも毎日続く。
寝起き事件簿の話
謎の喉の乾きで目が覚める。
口のなかが乾いている。まるで砂漠だ。冷蔵庫へ走り麦茶を飲む。
何故私がこんな目に。
そういえばさっき、寝ぼけながら私は「テーブルに…テーブルに置いておいてくれ…」そういった気がする。
テーブルには無数のクッキーが直に置かれていた。
せめて皿か何かにのせておいてくれよ。
犯人はゆうだいくんだ。先に目覚めてなぜか朝からクッキーを食べることを思い立ったのだろう。そしてそのクッキーがあまりにも美味しかったものだから、私にお裾分けしてやろうと思ったのだろう。
私の口はチョコレートでぎとぎとになっていた。
それにしても部屋が散らかっている。
床にピザのチラシが落ちていた。その横に子供銀行のオモチャのお金が何枚か置いてある。ピザを注文しようとしていた。
なんという子供だ。彼にケータイを持たせたあかつきには、無数のピザが家に届くに違いない。
見てないときに限って面白いことをしていることがある。
独り言をしゃべっているうちは聞き耳をたてているのが一番だ。ゆうだいくんワールドを垣間見ることができる。
しかし、黙々と何かしているときは要注意。すぐに見に行かないと大変なことが起きていることが多い。静かなときは大抵、イタズラに勤しんでいる。
なんだか静かだな、どこ行ったんだと思って見てみると絨毯にボールペンアートを繰り広げていたりする。
どうして落書きしたのか聞いたら「やりたかったから」と言われる。理由はそれだけなのだ。後先なんて関係ない。やりたいと思ったらもうからだが動いてる生き物だ。
落書きは紙に。と口を酸っぱくして言ったとしても好奇心には勝てないのだ。理性とはなんと脆いことよ。
とにかく、子供からは目を離さないことを推奨する。
ごっこ遊びの話
突然戦いごっこがはじまる。
男の子と暮らしていると、避けて通れない道なのだろうか。大人しい子供のはずだったのに、どうしてこんなにも乱暴になってしまったのか。
やんちゃ盛りの4才。たまにまじで重たいパンチを繰り出してくるのが困ったものだ。拳が小さいから私の贅肉に見事めり込むのだ。あべし。
問題はここからだ。
戦いごっこを開始すると疑問点がうまれる。
ゆうだいくんの戦いごっこは基本的に警察と泥棒を題材としているが、必ず私が泥棒なのだ。
納得いかない。毎日家事や仕事を担う私が悪者とは。しかも正義は必ず勝つのだ。
そこで最近思い付いたのは“ルパン三世”ごっこである。私は泥棒だが世界をまたにかける大怪盗だ。
これで私は英雄になれる。
心の中にあのBGMが流れる。
「じゃあゆうだいくんはふじこちゃんねー」
心の中のあのBGMが消える。
戦いごっこからふーじこちゃーんと言いながら追いかけ回す鬼ごっこに変更することになる。なんということだ。
思っていたのとちがう。悪の中にも正義があることを知ってもらおうと思ったのに。私が盗んだのはあなたのパンティーです(はい逮捕)
ゆうだいくんが戦うときの効果音が一風変わっている。たいてい「ドーン」や「バーン」と言った音が発せられることだろう。ところがゆうだいくんは
「チキンチキーン」
鶏が登場するのだ。シャキンシャキンと言った効果音なのだろうが何故こうなったのかは謎に包まれている。
「くらえーチキンチキーン」
▼ フライドチキン!
わたしは しぼうが ついた!
わたしは しぼう した!
鶏肉美味しいです。むしゃむしゃ。
今日の入浴中の茶番はオモチャ屋さんだ。
どんなおもちゃを売ってるのか聞いたところ、アンコときな粉が選べるらしい。
どうやらオモチャ屋の外装で入店するとそこに広がるのは数種類の餅…彼はお餅屋さんのようです。
SMAPとファッションの話
「結局どっちなんだ?」
SMAPの生放送を見た直後の私の反応である。解散しない、とは言ってない。後のニュースでは解散しないことになっていたのでそういう捉え方もできるが、あの表情といい、解散しないならこれからまた皆で頑張っていくんでよろしくって雰囲気になると思うのだ。
嫌いなわけではないがキムタクが皆を引き留めてくれたんだと崇められたいだけなのではと。
とにもかくにも芸能界は闇が深い。
その点トッポはすごいよね、最後までチョコぎっしり。
そんなことより明るい話題だ。そうだ子供のことを考えよう。
私の父の影響でゆうだいくんは自衛隊が大好きだ。よく家族で航空ショーを見に行くこともある。
そんな自衛隊ファンのゆうだいくんと地下鉄で街へ遊びに行ったときのことだ。
手を繋いで歩いているとゆうだいくんはこう言うのだ。
「まま、あの人自衛隊の人だ」
視線の先を見てみるとそこにはポッチャリ系のお兄さん。迷彩柄のズボンをはいている。
ゆうだいくん、あれはファッションや。
おしゃれではいてるのであって自衛隊の人ではない。
「かっこいいねえー飛行機とか乗るのかな?」
普通のお兄さんにきらきらの憧れの眼差しを向けるゆうだいくん。
「カバンに銃とか入ってるのかな?」
だとしたら、捕まります(真顔)
そんなファッションも服装も何がなんだかわかってないゆうだいくんだがビル等で警備員を見つけたときは「あれは警察ではないです。警備員です」と私に逐一報告してくる。その違いの方が難しいと思うのだが。
ファッションと言えば、私はファッションがよくわからない。ネットや雑誌で見た決まった組み合わせの服を毎日着ていて、ゆうだいくんにも何となく決まった組み合わせで着せている。そのせいかゆうだいくんにもファッションがよくわかっていない。
ある日、ゆうだいくんに自分でコーディネートしてもらうことにした。これかなあこれよねと独り言をもらしながら服選びに専念する。
「今日はこれにするー」
コーディネートはこうでねえと、そう言いたげな瞳がこちらを見ている。
青の長袖シャツに青のズボン、シャツまで青だ。
ドラえもんでしょうか。
赤信号でも車が走り出してしまうレベルの青さである。絶対に隣を歩きたくはない。
先日私の先輩がゆうだいくんに服を買ってくれたのだが、ここでもゆうだいくんはセンスを光らせる。先輩が選んでくれた子供らしい動物のプリントされた服は自分で棚に戻し、車のプリントされた服を持ってきた。ズボンも車である。
これを全部着ると言い出した日には、小さな立体駐車場が完成することだろう。
男の子にしても、もう少しファッションに興味を示してほしいものだ。