ごっこ遊びの話
突然戦いごっこがはじまる。
男の子と暮らしていると、避けて通れない道なのだろうか。大人しい子供のはずだったのに、どうしてこんなにも乱暴になってしまったのか。
やんちゃ盛りの4才。たまにまじで重たいパンチを繰り出してくるのが困ったものだ。拳が小さいから私の贅肉に見事めり込むのだ。あべし。
問題はここからだ。
戦いごっこを開始すると疑問点がうまれる。
ゆうだいくんの戦いごっこは基本的に警察と泥棒を題材としているが、必ず私が泥棒なのだ。
納得いかない。毎日家事や仕事を担う私が悪者とは。しかも正義は必ず勝つのだ。
そこで最近思い付いたのは“ルパン三世”ごっこである。私は泥棒だが世界をまたにかける大怪盗だ。
これで私は英雄になれる。
心の中にあのBGMが流れる。
「じゃあゆうだいくんはふじこちゃんねー」
心の中のあのBGMが消える。
戦いごっこからふーじこちゃーんと言いながら追いかけ回す鬼ごっこに変更することになる。なんということだ。
思っていたのとちがう。悪の中にも正義があることを知ってもらおうと思ったのに。私が盗んだのはあなたのパンティーです(はい逮捕)
ゆうだいくんが戦うときの効果音が一風変わっている。たいてい「ドーン」や「バーン」と言った音が発せられることだろう。ところがゆうだいくんは
「チキンチキーン」
鶏が登場するのだ。シャキンシャキンと言った効果音なのだろうが何故こうなったのかは謎に包まれている。
「くらえーチキンチキーン」
▼ フライドチキン!
わたしは しぼうが ついた!
わたしは しぼう した!
鶏肉美味しいです。むしゃむしゃ。
今日の入浴中の茶番はオモチャ屋さんだ。
どんなおもちゃを売ってるのか聞いたところ、アンコときな粉が選べるらしい。
どうやらオモチャ屋の外装で入店するとそこに広がるのは数種類の餅…彼はお餅屋さんのようです。