息子と二人暮らし

4才児と二人暮らし。子供とのやり取りと日々の妄想のまとめ。

寝起き事件簿の話

謎の喉の乾きで目が覚める。

口のなかが乾いている。まるで砂漠だ。冷蔵庫へ走り麦茶を飲む。

何故私がこんな目に。

そういえばさっき、寝ぼけながら私は「テーブルに…テーブルに置いておいてくれ…」そういった気がする。

テーブルには無数のクッキーが直に置かれていた。

せめて皿か何かにのせておいてくれよ。

犯人はゆうだいくんだ。先に目覚めてなぜか朝からクッキーを食べることを思い立ったのだろう。そしてそのクッキーがあまりにも美味しかったものだから、私にお裾分けしてやろうと思ったのだろう。

私の口はチョコレートでぎとぎとになっていた。

それにしても部屋が散らかっている。

床にピザのチラシが落ちていた。その横に子供銀行のオモチャのお金が何枚か置いてある。ピザを注文しようとしていた。

なんという子供だ。彼にケータイを持たせたあかつきには、無数のピザが家に届くに違いない。

見てないときに限って面白いことをしていることがある。

独り言をしゃべっているうちは聞き耳をたてているのが一番だ。ゆうだいくんワールドを垣間見ることができる。

しかし、黙々と何かしているときは要注意。すぐに見に行かないと大変なことが起きていることが多い。静かなときは大抵、イタズラに勤しんでいる。

なんだか静かだな、どこ行ったんだと思って見てみると絨毯にボールペンアートを繰り広げていたりする。

どうして落書きしたのか聞いたら「やりたかったから」と言われる。理由はそれだけなのだ。後先なんて関係ない。やりたいと思ったらもうからだが動いてる生き物だ。

落書きは紙に。と口を酸っぱくして言ったとしても好奇心には勝てないのだ。理性とはなんと脆いことよ。

とにかく、子供からは目を離さないことを推奨する。