何故子供は紙以外に落書きをするのかの話
掃除機をかけていたのですが、後ろからゆうだいくんの「この掃除機め!こうしてやる!こうしてやる!」という声が聞こえてきたんです。
やれやれまた見えない敵と戦っているのか。そう思いながら振り返ると
まんまとやられました。何してんだあほーーー!
絶叫する私にさらにゆうだいくんは「みてみて、こっちにもかいたんだよ」
傑作だから見て欲しい。きっと喜ぶぞ。ほめてくれ。そんな期待の輝いた瞳がこちらを見る。
なんとこれはテーブルの裏です。
よりによって裏にです。
大傑作じゃないですか(震え声)
幸いにも、水で落とせるクレヨンだったので急きょ掃除機をやめ、テーブルをひっくり返す。余計な仕事を増やしやがって。
「大変なことをしてくれましたね。写真撮って警察に通報します」
パシャパシャ
「やめてええええ!」
「じゃあ自分で拭いてくれ!」
水で落とせるとうたってたわりには伸びるばかりで全然落ちない。くそう。訴えてやる。
そこで役立つのが激落ちくんである。まじでほとんどの汚れはこいつ一拭きだぜ?天才なんだぜ?
魔法のように消えていく落書きを見て「いやー大変だったねえ」ともらすゆうだいくんに一発くらわして、ついでだから表面もきれいにしてターンエンドだ。
もう本当に勘弁してください。
描くなら紙にしてください。