ケーキやさんに泥棒が入った話
我が家の入浴中は毎回お店やさんごっこが開催される。
設定がほぼ毎回たこ焼きやさんでゆうだいくんは屋台のおじさんの設定で進めてくる。わかってるのかわかってないのか結構なマシンガンで世間話をふってくる(それっぽいけどあーこれ意味わかってないなと思いながらとくに相づちしなくても勝手に話が進んでいく)
本日の入浴中はケーキやさんだったので紹介したい。ゆうだいくんは一人で経営しているおじさんの設定のようだ。
「最近寒いねー寒いったら寒いねえ」
「そうですねえ」
「何せ雪がすごいもんだから、車が進まなくて大変だよ」
「そうなんですか」
いい滑り出し。いい世間話。決してパティシエの雰囲気ではないがおじさんという点においては百点満点である。肝心のケーキはいつ出てくるのだろう。
「いやぁ困った困った。さっき泥棒がはいってきてね」
急展開。
「大丈夫なんですかそれ?」
「お二人様なんだよ…」
ド丁寧かよ。お客様かよ。
「何を盗まれたんですか」
やつは大変なものを盗んでいきましたを期待する私がここにいる。
「混ぜるやつです」
左様でございますか。なにかすごい残念な気持ちです私は。いやいいんですよ。ケーキやさんですからね。
「1つしかなかったのに」
「経営困難の危機ですな」
「大丈夫です今買ってきました」
「ならよかったです」
「あーでもまた盗まれました」
泥棒まだいたんかい。
その後、警察と特殊部隊が戦車でもって突入してきたり泥棒が海に落ちたりその泥棒を救助隊が助けにきたり特殊部隊の発砲した流れ弾がゆうだいくんを貫いてしまったり。
ケーキはいつ出てくるんですか。
毎日素っ裸で行われる茶番。結局ケーキは出てこないままのぼせてしまうのであった。