先輩のおごりで飯を食った話
高校時代の先輩と会うことになった。
やったぜただ飯だ。寿司だ。マグロだ。サーモンだ。
高校を卒業してから私はほとんど誰とも連絡を取ってない。人間関係が堕落していて一人でいるのが大好きな私は自分から連絡を取ると言うことをまずしないし、連絡がきたとしても二、三通で終了することがほとんどで、それでもめげないで私に連絡を取ってくれる人ぐらいしか私と付き合いを持てないのだ(私はそのスタイルを変えようとは思わない。ドMよあつまれ)
その数少ないドMの中の一人に、先輩がいる。
かわいい子供しか可愛がらない人間らしい人間だ。
まずは寿司屋に向かう。なぜ寿司なのかもわからないが飯を食いに行こうといきなり言われ、寿司を食いに行こうともいきなり言われる。こういう人なのだ。唐突にすべて決まる。だがしかしそれでいい。何せ私は「何でも良い、まかせる」が口癖のそれが一番困るのよねタイプの人間だ。
100円お寿司ばかり食べてきた私とゆうだいくん。ふつうのお寿司やさんってこんなにネタが大きいんだね。感動したね。
まぐろ、サーモンと続きゆうだいくんは「あぶりえんがわ!」「つぶたべたい!」とはりきる。すみません、お寿司の注文まで渋い子供です。
なんか高そうなマグロを先輩に「1つ食べる?」と聞かれて「脂っこいのより赤身がすきなんで」と断る私はどこまでも貧乏臭い。そして年寄りくさい。
腹も満たされて、買い物に出掛ける。ショッピングセンターでなぜか私とゆうだいくんの服を買ってくれる先輩。私たちは一生あなたについていきます。
スタバでお茶をしてからそこからなぜかカラオケに向かう。
とくに書くこともないただの楽しいカラオケだったのだが、ここでゆうだいくんから本日の迷言が飛び出すのである。
「せんぱいさんって、女の子みたいな声してるね」
安心してください、先輩は女ですよ。
高校時代お世話になりまくった先輩の実家に遅すぎる新年の挨拶をしに行って、顔だけ出すつもりがなんかたくさん食べ物をもらって、飼っているゴールデンレトリバーに追いかけられ恐れおののくゆうだいくんに腹を抱えて笑い、帰宅した現在。冷蔵庫がすごく潤っている。
なんだかただの今日あったことをつらつら書いているだけのダメ人間がここにいる。
先輩の家の方角に手を合わせてから今夜はゆっくり寝よう。そんで明日からがんばろう。そう明日から。何て便利な言葉なのだろう。どんどん使っていこう。
遊びすぎて興奮冷めやらぬゆうだいくんにみぞおち一発食らわせてお布団に入りたいと思う。