息子と二人暮らし

4才児と二人暮らし。子供とのやり取りと日々の妄想のまとめ。

健康志向の話

ゆうだいくんは中身がおじいちゃんである。

そうだ絶対にそうだと確信してしまうのは彼の食の好みである。

小さい頃に飲み物はお茶を、好き嫌いせぬように野菜をいっぱい食べてもらおうなどと私がいろいろがんばりすぎたせいもあるが、それにしてもおじいちゃんである。

コンビニへ行って「さあぼっちゃま、好きなジュースを持っておいで」と放り出す。私が小さい頃は子供といったらカルピスウォーターと相場が決まっていたような気がする。しかしゆうだいくんが持ってくるのは緑茶。しかも綾鷹と決まっている。

たまに違うものにしては?と提案したときは麦茶を持ってくる。麦茶なら家にあるのでわりと無限に飲めるというのに、それをわざわざコンビニで?と私は損した気持ちになる。


スーパーを歩いているとよく見るのが駄々をこねる子供。お菓子が買って欲しいのか、歩きたくないのか、とにかく泣きながら床にひっくり返っているような子供で、お母さんは怒ったり呆れたりしている。

「時期が来ればいずれ私もこの難問にぶつかるのだな」そう思いながら通りすぎる親子を見てよく勉強させてもらったものだ。

だがゆうだいくんにはそう言うのがほとんどなかった。お菓子に関しては、好きなものを持ってこい、ただし2つまで。とルールを決めていたこともあった。

グミ、チョコ、ハイチュウどれにしようどれもほしいと迷っている時は私はわりと迷うなら全部買っちゃえよと思ってしまうのだが、ゆうだいくんは必ずひとつ諦めるし、考えてるうちに全く違うお菓子が食べたくなったのか、迷っていたお菓子をすべてやめて三択になかったお菓子を持ってきたりする。

最近では「お菓子は別にいらないや」と言われたりもするのでなんとも子供らしくないのである。うちは貧乏だけども、ゆうだいくんにそれを押し付けたつもりはないし、お菓子の数百円の出費で金持ちになれるわけでもなし、買いたいもんは買ってしまえ高くもないんだからと思っていたはずだったのに。なにかを感じ取っているのか。全くつかめない子供である。

お菓子はいらないと言っておきながら大福を持ってきたりするのもおじいちゃんである。あんこはお菓子じゃない、あんこはそうだな、おやつだ。そう思ってるような気がする。

前にスーパーで買い物カゴを持たせて、「好きなものを入れておいで」放ってみたときはお菓子はひとつも入ってなかったことがあった。

カゴのなかには、ミニトマト、刺し身用ホタテ、納豆などが入っていた。主婦か!

ホタテは高いからやめてくださいと言うと刺し身用イカに変更してきたのでかなりやり手の主婦である。


子供が嫌いな食べ物と言えばピーマン、シイタケ、トマトなどと野菜が多くあげられるが、ゆうだいくんはこれらの野菜がむしろ大好きで、あまり食べたくないものはなんだろう?と聞いたところ「んー豚肉は好きじゃない」と言われた。んー。ベジタリー。

そんな健康志向なゆうだいくん、最近子供らしく炭酸飲料デビューをしたのだが、ここにも彼は細かい。

「コーラはシュワシュワが多すぎる」
「メロンソーダも多い」
「ファンタグレープがいい」

私にはどれも同じぐらいでは?としか思えない。
舌がこえてるのか身体が衰えてるのかわからないおじいちゃん四歳である。